冬(仮)

明日休みだから飲みに行きましょうよと業務中から喫煙所、駅構内でも駄々こねていると、長男っぽい末っ子の先輩と、末っ子っぽい長女の後輩とが付き合ってくれた。美寿々だとか夜明け前だとか可愛らしい名前のお酒をコクリコクリと飲んでは意味もなく呵々と笑うと、お二人とも呵々と笑ったりして、あと一カ月後には仕事とかいう理不尽な理由でお逢いできなくなるのかしらと思ったり、何が寂しいって言えばどうせ互いの不在に直ぐに慣れる、すぐに忘れることが寂しくて、冬、冬、冬